プロテインはトレーニングにとって最も重要であると思い込んでいないですか?
トレーニングでカラダ作りをする上でタンパク質は最も重要な栄養素の一つであることは間違いありません。
しかし、タンパク質の補給源がプロテインからのみ、もしくはほとんどがプロテインからなど、プロテインに依存してしまうと実際にはカラダにはよくないかもしれません。
理由としては以下が挙げられます。
- 食事から取れるタンパク質を把握しづらい
- タンパク質の過剰摂取をしてしまう。
- とりあえず飲めばいいと思っている。
何度も言いますが、タンパク質は筋肉をつけ理想のカラダに近づけるためには必要不可欠な栄養素です。
ただし、フィジークのコンテストに出場するフィジーカーでもある筆者は、プロテインをほとんど取ることはありませんが、発達した筋肉を手にし、理想のカラダに近づいています。
プロテインのデメリットについてもう少し詳しくご説明いたします。
トレーニングとタンパク質
ご存知の通りトレーニングをされる方にとって、特にタンパク質は大切な栄養素であります。
そして、このタンパク質を摂取する効率的な方法としてプロテインがあります。(プロテインは英語でタンパク質ですが、ここでのプロテインはプロテインサプリメントとします。)
厚生労働相の発表では男性で50gから60g、女性で40gから50g(18歳以上の1日摂取目安量)とされています。ただし、トレーニングをされる方はこれ以上必要とされ、体重1kgにつき2g程度が必要と言われています。
筆者は日常的にプロテインを飲む習慣はありませんが以下の場合にプロテインを飲みます。
- 旅行中など外食をしなければならない
- オートミールやヨーグルトの味付けとして。
つまり、サプリメントの定義通り補助食として捉えています。
まず、多くの人が勘違いすることとして「プロテインを飲めば筋肉がつく」もしくは「トレーニングをしているのにプロテインを飲まなきゃ意味がない」など、あたかもプロテインはドーピング剤のような夢のサプリメントと認識されているかもしれません。
これは大きな間違いであり、しっかりとトレーニングをしてしっかりと栄養を摂取することが最も重要なことであります。
このしっかりとした栄養の摂取はプロテインからではなく十分に食事からでも補うことができます。
プロテインのデメリット
あくまで筆者の個人的意見ではありますが、あながち間違っていないと思います。
プロテインを飲まれる方はデメリットも踏まえて上手に使ってください。
食事から取れるタンパク質を把握しづらい
筆者が最も懸念するのはこれです。
レストランのステーキ定食を想像してみてください。この食事の中にタンパク質がどれぐらい含まれているかわかりますか?
筆者も完璧に使用されている食材を推測することはできませんが、ある程度のタンパク質含有量はわかるようにしています。これは栄養素を暗記しているのではなく、普段から意識をしているので無意識に計算をしています。
以下に筆者がよく食べる食材のタンパク質含有量を明記します。
食材 | 量 | タンパク質量 |
---|---|---|
サーロインステーキ | 100g | 17.4g |
牛モモ(ローストビーフ) | 100g | 21.2g |
豚ヒレ | 100g | 22.8g |
鶏モモ(皮なし) | 100g | 18.8g |
鶏ムネ(皮なし) | 100g | 19.5g |
木綿豆腐 | 300g | 19.8g |
牛乳 | 200ml | 6.8g |
あずき | 160g | 32.48g |
ご飯 | 1膳(160g) | 4g |
玄米 | 1膳(160g) | 4.48g |
味噌汁(豆腐+わかめ) | 1杯(142g) | 3.61g |
鮭 | 切り身(80g) | 18g |
全て暗記する必要は一切ありませんが、よく食べるor好きな食材のタンパク質量は頭の片隅に置いているだけで普段の食事がより楽しくなるはずです。
タンパク質の過剰摂取をしてしまう。
タンパク質が多いプロテインを1日に何回も飲むことでタンパク質を過剰に摂取してしまう可能性があります。
腎臓はタンパク質を最終的に代謝する臓器となります。
諸説あり、長い間議論されていますが現在では少なからずタンパク質の過剰摂取は腎臓に負担をかけてしまう可能性があるとされています。
タンパク質は最終的には尿素窒素というタンパク質の最終代謝物になり、血中の尿素窒素(BUN)が上がってしまいます。これが結果的に腎臓に負担をかける可能性を否定できません。
前項からみても食事のみでタンパク質を過剰摂取をするということは量的にも非常に難しく、食事のみでタンパク質の過剰摂取が起こることは考えにくいです。
とりあえず飲めばいいと思っている。
最も厄介な考えがこれです。
プロテインを飲めば筋肉がつくという謎の神話を信じている人が多くいます。
筋肉は正しく質の高いトレーニングに加えしっかりとした栄養素を摂取することで得ることができます。(筋肉がつかないあなたへ。たった2つの原因と改善方法)
しっかりと筋肉をつけて、筆者の提唱する太りにくい体を作ることができます。
まとめ
結論的に言うと筆者も使用することがあるのでプロテインは絶対的に悪ではありません。
タンパク質量をいちいち計算して食事をするのは難しいかもしれません。しかし、普段から意識的に食べるものに注意を払っていると無意識に計算できるようになります。
無意識的に計算できることができると、タンパク質量を計算することは一切負担にはなりません。
「右足を出すと、次は左足、その次は右で、、、」と意識して考えて歩く人はおそらくいないはずです。これをしてしまうと全ての動作が苦になってしまい日常生活どころじゃありません。
つまり、無意識的に計算できるようになるということは楽をすることにつながります。
カラダにダイレクトに入れる食材や食事ともう少し見つめ直すと『楽しく、カラダにもいい脱プロテインの道』ができるかもしれません。